私立探偵とは?
私立探偵とは、依頼主から報酬を受けて、特定の人物の身元や行動を調査する職業のことです。
「私立って何?」、反対に「公立探偵はあるの?」と疑問が出てきますね。
一般的に、私立探偵は法律に基づいて活動し様々な調査業務を行う民間企業です。
「探偵事務所」や「探偵社」などとも呼ばれているので、私立探偵というのは、私たちが指す「探偵」と同義となります。
私立探偵という言葉の誕生の経緯
では、なぜ私立探偵という言葉があるのか?という事で過去の歴史を調査したところ、Wikipediaに参考となる文章がありました。
なお、日本語の「探偵」は、古くは警察・民間を問わず捜査活動を行う人間を指した語で、江戸時代には同心や岡っ引が「探偵方」とも呼ばれており、明治になってからも巡査や刑事が「探偵」と呼ばれていた。明治20年代(1887年 – 1896年)に私立探偵が登場して以後、次第に警察官は「探偵」と呼ばれなくなったが、軍のスパイは「軍事探偵」や「国際探偵」と呼ばれていた[5]。第二次世界大戦後には「探偵」はもっぱら私立探偵を指して用いられる語となった[6]。
明治の時点で巡査や刑事が「探偵」と呼ばれていたのですね。
その後、私立探偵の登場、警察官は探偵と呼ばれなくなり、「探偵」は「私立探偵」を指す言葉となった。
ここから解釈できるのは、
「私立」の探偵と、探偵と呼ばれていた「公立」の刑事や警察官などと分ける意味合いで
「私立探偵」という言葉ができたのではないかと推察できますね。
私立探偵の歴史
私立探偵の起源は19世紀のアメリカに遡ります。
ピンカートン探偵社が有名で、彼らは多くの犯罪捜査や調査を行い、私立探偵という職業の地位を確立しました。
日本ではどうかというと、
日本初の私立探偵は、明治28年に東京で開業された私立探偵社の「岩井三郎氏」と言われています。
ピンカートンは元アメリカの諜報機関の一員としての経験を持ち、岩井三郎は元警視庁警察官としての経験を持ちます。
両者とも前職は、調査に関わる仕事をしていたのですね。
私立探偵として有名な探偵
私立探偵として有名な探偵は、主に探偵小説の登場人物が多くなってきますね。
いくつか「名探偵」と呼ばれる私立探偵をご紹介します。
シャーロック・ホームズ
アーサー・コナン・ドイルの作品に登場する名探偵。
ホームズのモデルはアーサー・コナン・ドイルの学生時代の恩師で外科医のジョセフ・ベルとされている説と
アーサー・コナン・ドイル自身という説があります。
エルキュール・ポアロ
アガサ・クリスティの作品に登場する名探偵。
「この世には善か悪しかなく、その中間は存在しない」という決まり文句を言うポアロの映像作品は日本でも多数放送されました。
その他、日本でも江戸川乱歩の作品に登場する名探偵「明智小五郎」や、横溝正史の作品に登場する「金田一耕助」、高木彬光の作品に登場する「神津恭介」などが、よく知られた架空の私立探偵で「日本の三大探偵」と呼ばれています。
「私立探偵」まとめ
本記事では「私立探偵」とは何か?という点から掘り下げて私立探偵と呼ばれる由来や有名な人物まで概要をご紹介しました。
やはり「私立探偵」と聞くとフィクションの世界のイメージがありますが、やはり有名な私立探偵は小説の登場人物が多いという点が納得できますね。
小説やテレビなどでは数々の難事件を持ち前の推理力と行動力で解決するイメージの探偵ですが、実際の探偵のお仕事は、探偵と警察の関係性ひとつ取ってもイメージのそれとは少し違うようです。
現代の探偵は、2007年に施行された探偵業法により法的に規制されており、浮気調査や行方不明者の捜索など、合法の範囲内で調査します。
推理力を駆使するのではなく、依頼者の要望に応じ調査や証拠収集を進めます。
私たち一般人は、フィクションと現実にはギャップがある事を知識として持っておくべきですね。