探偵は、人探しや素行調査などをする専門家ですが、探偵は探偵でも「ペット探偵」というお仕事がある事がわかりました。
どんなお仕事なのか、一般的な「探偵」とは違うのか、調べてみましたのでご紹介します。
目次
ペット探偵とは?
ペット探偵とは、ペットを専門に探す探偵となります。
行方不明や盗難被害にあった犬や猫、爬虫類などの捜索の専門家です。
ペット探偵の正確な数は公開されていませんが、日本国内には数百人のペット探偵が活動していると言われていて、
それぞれ独自の方法でペットの捜索を行っています。
ペット探偵に役立つスキルや知識
ペット探偵は、通常の探偵と同様に必須の特定の資格や知識はありません。
しかし、次に紹介するスキルや知識がペットの捜索に役立つでしょう。
動物の行動学
動物の行動学(エソロジー)は、動物がどのように行動するかを科学的に研究する学問分野で、動物の行動を理解し、保護や管理に役立てるための重要な基礎となるので、動物の行動学の知識を蓄えると、犬や猫などの動物の行動を理解しやすくなります。
トレーニングスキル
動物の訓練方法を知っておくと、捜索中の動物をコントロールしやすくなります。
捜索活動に役立つ訓練方法としては「座れ」「待て」などに従う事ができるように訓練する事や、特定の匂いを追跡する臭覚訓練などがありますが、訓練方法の知識を持っておく事で、捜索中の動物発見に役立ちます。
捜索する地域の知識
捜索するエリアの地理や動物の生息環境に詳しくなるとペットの捜索に有利です。
コミュニケーション能力
家族や動物の飼い主とのコミュニケーションが円滑に行えることが大切です。
法的知識
日本には動物の保護や捜索に関する法律がいくつかあります。
動物の保護法や捜索に関する法律を理解しておくと、問題が発生した際に迅速な対処が出来ます。
動物の保護に関する法律
法律 | 内容 |
---|---|
動物愛護管理法 | 動物の虐待や遺棄を禁止し、動物の保護を強化するための法律。 |
動物の愛護及び管理に関する法律 | 動物の飼育、保護、管理に関する基本的なルールを定めた法律。 |
狩猟法 | 狩猟の規制と管理を行い、野生動物の保護を図るための法律。 |
捜索に関する法律
法律 | 内容 |
---|---|
捜索差押許可法 | 捜索や差し押さえの許可を得るための手続きを定めた法律。 |
刑事訴訟法 | 捜索や証拠収集に関する手続きを定めた法律。 |
ペット探偵の費用
ペット探偵に捜索を依頼する場合の料金は、依頼内容や地域、探偵の経験、捜索対象のペットの種類、探索範囲などによって異なりますが、一般的には数万円から数十万円程度が相場のようです。
ペット探偵には成功報酬型の料金プランがあるところもあるのでそのようなプランのあるペット探偵を利用するのも良いかもしれません。
ペットが行方不明になった時に自分でできる事
もしペットが行方不明になった時には、まずはペットの隠れている可能性のある場所や付近の公園などを探してみましょう。
一度だけではなく、夜間や早朝など時間帯を変え定期的に捜索します。
ペットは静かな時間帯に行動しやすいと言われているので、夜間や早朝の時間帯が一番良いかもしれません。
次に、ペットが保護されている可能性も考えられる事から近隣の動物病院やシェルターに連絡すると良いでしょう。
ペットの特徴や連絡先を伝え、何か手がかりがあれば情報をもらえるようにしておきます。
また、近所の住人をはじめSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)や地域の掲示版などを活用し情報を拡散、収集する事も自分でやってみるべきです。
迷子ポスターを作成し張り付けるのも良いかもしれません。
それでも見つからない場合、自分で捜索が難しいと感じたらペット探しの専門家である「ペット探偵」の力を借りる事を検討してみてください。
ペット探偵への依頼から捜索方法まで
ペット探偵に依頼する方法は、電話やメールで依頼の詳細を伝えながら相談する事から始まります。
依頼が成立したらペット探偵は現場に出向き、ペットの捜索を開始します。
一般的な捜索方法には次のようなものがあります。
近隣の捜索
ペットが最後に目撃された場所や飼い主の家の周りを重点的に捜索します。
これは、ペットが近くに隠れている可能性があるためです。
フライヤー(チラシ)の配布
ペットの写真や特徴、連絡先を記載したフライヤー(チラシ)を作成し、近所の住民や商店に配布します。
これにより、多くの人に情報が伝わります。
SNSやウェブサイトの活用
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)や専門の迷子ペット掲示板に情報を投稿し、広く情報を拡散します。
臭いを追跡
ペットの寝床や毛布など、ペットの臭いがついたものを使い捜索犬がその臭いを追跡することがあります。
特に犬などの動物は優れた嗅覚を持っており、ペットの居場所を特定するのに役立ちます。
監視カメラの確認
近隣の商店や住宅に設置された監視カメラの映像を確認し、捜索対象のペットの動きを追跡します。
トラップの設置
ペットが戻ってくる可能性がある場所に安全なトラップ(捕獲用の檻)を設置し、ペットが自ら戻ってくるのを待ちます。
声掛け
飼い主の声を録音し、その音声を使用してペットを呼び戻すことがあります。
特にペットが音に敏感な場合に効果的です。
専門家の協力
場合によっては、動物行動学の専門家や獣医師の助言を受けて、ペットの行動パターンを分析し、捜索を進めることがあります。
上述した「自分でできる事」と内容が重複する部分も多いように感じますがペット探偵はその道のプロフェッショナルです。
捜索方法を組み合わせて捜索する事でペットを見つける確率が高まります。
ペット探偵の成功率は、要因により一概に言えませんが、凡そ70%から90%の成功率と言われています。
ペットが見つかる可能性を高めたいなら、早めにペット探偵に相談してみると良いかもしれません。
「ペット探偵」まとめ
ここまで「ペット探偵」についてご紹介してきました。
ペット探偵は、ペットを専門に探す探偵であり、人を探す探偵とは少し違ったスキルや知識を持つ探偵のようです。
依頼する場合の費用は数万円から数十万円程度が相場となり、費用を少しでも抑えたい方は、事前に見積りを取り複数社で比較するとよいかもしれません。
また、「成功報酬型」の料金体系のあるペット探偵もあるようなので確認してみましょう。
大切な家族の一員であるペットが行方不明になったら飼い主の方は心配だと思いますが、その道のプロフェッショナルである「ペット探偵」に探してもらうという選択肢もありますね。
あなたのお住まいの地域にペット探偵があるのかどうか、事前に調べておくと安心です。