他人同士が結ばれ夫婦という形になる人生の一大イベント「結婚」ですが
第2の人生に踏み出すにあたり、幸せだけではなく、不安も芽生えてくるかもしれません。
結婚に際して不安は大小さまざまですが、結婚前に婚約者に関する調査「婚前調査」を依頼するケースも少なくありません。
本記事では、「婚前調査」をする理由から調査内容、費用についてご説明します。
幸せな結婚のはずが婚約者に不安を抱えている方、不安を払拭する方法「婚前調査」について知ることで未来に備えましょう。
目次
婚前調査とは?
婚前調査とは、「結婚前調査」とも呼ばれ、所謂「結婚前の身辺調査」となります。結婚前に婚約者の人となりや経歴、動向、犯罪歴、借金歴などの基本的な情報を調査します。
更に、SNSでの情報収集や尾行、聞き込み、張り込みなどの調査が行われる事もあり、
婚前調査をすることで、婚約者の評判や素行、資産状況、家族構成などの情報が明らかになります。また、婚前調査でどんな内容をどこまで調べる事ができるのかについては、依頼者がどのような調査内容を希望しているかによります。
結婚は人生の一大イベントですが、一抹の不安が拭えないまま結婚に臨むことは今後の生活にも影響が出てくるかもしれません。
そのような事がないように、婚約者の事をよく知っておきたいと考える方も多いのではないでしょうか。
結婚を控えた本人が調査依頼をする事の他、その両親からの調査依頼も少なくありません。
婚前調査は、将来安心を築くための重要な調査といえます。
なぜ婚前調査をするのか?
婚前調査は、「結婚相手の信頼性」を確認するために需要のある調査です。
更に結婚相手の家族や親戚の状況を把握することもあるでしょう。
結婚は当人同士だけの関わりではなく、家族間の繋がりが発生します。
事前に手がかりを得ておくと安心材料となるでしょう。
また、調査の結果により、将来のトラブルを回避したり、安定を確保することに繋がります。
また、昨今は、マッチングアプリでの出会いが普及している状況やロマンス詐欺、結婚詐欺の増加を耳にする機会が増え、
婚前調査を依頼・検討するケースが少なくありません。
婚前調査が適しているケースは?
「こんな不安を探偵に調査してもらってもよいのか…」などと依頼に踏み切れない方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、婚約者を調査する場合に適しているケースをいくつか見てみましょう。
婚約者の浮気が怪しい場合
浮気の疑念がある場合、婚前調査を通じて相手の行動や交友関係を調査することで、不安解消に繋がります。
また、「自分の婚約者が実は妻帯者だという話を耳にした」というケースがあるかもしれません。
自分と結婚するどころか、相手の妻の不倫調査により自分が知らず知らずに不倫相手となっていたというトラブルも起きかねません。昨今、相手のバックグラウンドをあまりよく知らない状態で出会い、結婚の約束をするといった流れが一般化してきた事から、結婚詐欺などの犯罪に巻き込まれるニュースも耳にします。そんな不安を解消する為に婚前調査がおすすめです。
上のグラフは、「JEX JAPAN SEX SURVEY 2024」で発表されたアンケート結果ですが、男性の6割程は浮気・不倫をしたことがあり、女性は3割ほどが浮気・不倫をしたことがあるといった結果になります。
男性の方が女性より多い結果となっていますが、これほど浮気・不倫が多いという事で婚前調査により浮気調査をしたとしても不思議ではありません。
過去に犯罪歴があるかもしれない場合
犯罪歴があるかどうか知りたい場合、調査を通じて過去の経歴を確認できます。
意図的に犯罪歴を隠している場合も考えられるので、プロの探偵に調査を依頼すると良いでしょう。
婚約者に借金があるか知りたい場合
過去や現在の借金の有無や金銭トラブルについて不安がある時は調査により将来の経済的なリスクを把握できます。
婚前調査の調査項目
婚前調査は、新たな人生のステップを踏むための一助となる調査ですが次のようなポイントが調査される事が多いようです。
学歴や職歴 | 学歴や職歴の確認は基本的な調査内容です。 |
---|---|
家族構成や家庭環境 | 家族間の問題や人間関係を把握し将来のトラブルに備える為に調査結果が役立ちます。 |
健康状態や病歴 | 健康リスクの把握やライフプランニング設計の為、将来の準備や配慮に役立つ調査です。 |
人柄や性格 | 日常生活の様子や基本的な性格、人との接し方などを調査します。 これは相手との相性を判断する上で非常に重要です。 |
素行面 (財産状況や借金の有無、犯罪歴など) | 浮気の他、借金の有無や金額、犯罪歴などの過去の行動パターンを含め、 現在の生活態度を調査します。 |
交友関係 | 友人や知人、職場の同僚との関係性や交友の範囲を調べます。 SNSの投稿内容も交友関係の調査内容に含まれるケースがあります。 |
素行調査は普段の生活ぶりを調べる事が目的の行動調査ですが、探偵の行動調査は調査対象者を尾行し調査する事もあります。
婚前調査で調査できない内容
調査を依頼すると全ての情報が明らかになるわけではありません。
もちろん違法な手段を用いた調査は行われないのは言うまでもありませんがいくつか調査ができない内容もあります。
差別につながる内容
特定地域の出身や在日外国人の問題などは人権侵害につながる事から調査できません。
婚前調査は、所謂、身元調査ですが上記で挙げたような本人の能力や人格とかかわりなく排除につながる調査は多くの自治体で規制されています。
また、鳥取県や四国中央市、曹洞宗などでは人権が尊重される社会を目指して「身元調査お断り運動」が推進されています。
口座残高や信用情報へのアクセス
金融機関の口座残高は、本人以外は家族だとしても知ることはできず調査対象外です。また、金融機関の信用情報(CIC、JICC、KSC)へのアクセスは違法となるので調査できません。
住民票や戸籍の取得
住民票や戸籍の取得は本人と直系親族以外は不可能です。
婚前調査をする事のリスクとは
婚前調査をすることのメリットはご説明してきた通り、結婚の不安が取り除かれる事や、結婚相手の聞かされていない過去や素行を知ることができる点となりますが、反対に調査をする事のリスクやデメリットはあるのでしょうか。
一番に考えておきたいリスクは、調査が婚約者にバレた場合にどういう影響が起こるのかという事です。
調査がバレるとご想像の通り、信頼関係が悪化する可能性があり、最悪の場合は婚約破棄に繋がる懸念もあります。
また、調査結果の内容によっては双方に精神的なダメージを与えかねない可能性があるという事も覚悟しておきましょう。
婚前調査の調査料金はどのくらい?
婚前調査を探偵に依頼する場合の費用は、依頼内容や調査範囲により各社違いがあるようですが、一般的な費用相場は15万円~80万円となっているようです。
15万円~80万円となると結構幅のある料金相場ですが、先にも述べた通り料金は「調査内容や調査員の動員人数」により差が出てくるようです。
婚前調査の基本的な調査内容である「学歴や職歴、犯罪歴、借金歴」については調査の依頼が多く、比較的安価で調査ができますが、それに加え、親族調査や、更に追加で尾行・聞き込み・張り込みなどの調査が加わると時間と費用が加わってくる事を覚悟すると良いでしょう。
多くの探偵事務所・興信所では、事前見積りや無料相談を実施しているので正式に依頼する前に、費用や調査の内容を確認しておくとベターです。
婚前調査を依頼する探偵選びのポイント
さて、どんな探偵に調査を依頼すると良いのでしょうか。大々的に宣伝をしている探偵社は記憶に残りやすいですが、その視点で調査を依頼する探偵社を決定しても良いのでしょうか。探偵選びのポイントは主に5つの視点で確認するとよいでしょう。
探偵事務所の信頼性
探偵業標識(探偵業届出証明書)の有無を確認し、無許可の業者ではないかを確認してみると良いでしょう。
※2024年4月より「探偵業届出証明書」は「探偵業標識」の提示義務に変わりました。
探偵業を営むには、公安委員会に届出を行い、営業所やウェブサイトへ「探偵業標識」を掲示することが義務付けられています。
例外として「常時使用する従業者の数が5人以下である場合」、「当該探偵業者が管理するウェブサイトを有していない場合」は掲示しなくても良いとされているのでもし提示されていない探偵社があれば、事務所の規模やウェブサイトの有無を確認してみると良いかもしれません。
また、過去に行政処分を受けていないかという点も依頼する上で安心材料の一つとなります。
探偵業において行政処分が発生する行為とは?
探偵業を行う場合、法律の順守が重要ですが、次のような行為をすると行政処分が発生します。
無許可での探偵業務
探偵業を行うためには、都道府県公安委員会からの許可が必要ですが、無許可で探偵業を行うと、行政処分の対象となります。
秘密を侵害する行為
他人のプライバシーや秘密を不正な手段で取得する行為は法律で禁止されていますが、違反すると、行政処分が下されることがあります。
違法な盗聴・盗撮
盗聴や盗撮などの違法行為は行政処分の対象となり、個人の権利を侵害するため厳しく取り締まられます。
料金体系の明確さ
料金プランや追加料金の有無を事前に確認する事がポイントです。
探偵事務所により時間料金型や成功報酬型などと、各社料金体系が異なります。料金について詳細を確認する事は、料金を支払う際に自分の認識していた料金より高額だったなどのトラブルが避けられます。
また、追加料金が発生するかどうかも事務所により違いがあるので、複数の探偵事務所に見積りを取り、事前に料金体系の明確さを確認する事がポイントです。
相談時の印象
実際に相談をした際に、探偵社の対応も選定条件の一つとして確認すると良いでしょう。
プライバシーに関わる調査を依頼するにあたり、依頼者であるあなたに「親身になって相談に乗ってくれるか」、また、「依頼者に丁寧な説明でわかりやすいか」などは気になるところです。
強引に契約締結を迫るような探偵事務所は、もちろん避けた方が無難ですね。
あなたが依頼の相談をした時に信頼できる印象を持てるかどうかを見極めましょう。
近く、またはアクセスしやすい探偵社か
自宅から近い、またはアクセスしやすい探偵社を選ぶと交通費や宿泊費などを抑え相談がしやすいというメリットがあります。
また、土地勘がある探偵は調査がスムーズに進む可能性が高いのでその点を考慮し探偵を選ぶと良いでしょう。
例えば、依頼者は北海道に住んでいて北海道での婚前調査となるが、東京の知名度のある探偵に調査を依頼したとしましょう。遠方からの調査となると、はじめに気になる点は土地勘が地元の探偵社には及ばない事がほとんど
口コミ評価
他の利用者の口コミを参考にし、評価の高い探偵事務所を選ぶのも信頼できる探偵選びのポイントです。
口コミは探偵社のウェブサイトの他、口コミサイトやSNSを利用すると情報が集まります。
体験談なども参考になるので確認してみましょう。
まとめ
ここまで「婚前調査」をする意味や調査内容、調査費用などについてご説明しました。
結婚するにあたり、不安を払拭できないまま前に進むのはちょっと…と迷いが生じてしまった方、探偵に「婚前調査」を依頼するのもお悩み解消の方法としてアリではないでしょうか。
昨今、マッチングアプリを利用した出会いや詐欺などのニュースを耳にする事が多くなり結婚予定の方を調査する事を検討される方も少なくありません。
あなたも結婚に不安を抱えているのなら、躊躇せずに安心して調査を頼める探偵を見つけてください。